医療保険やがん保険は必要なのか?
私は母に病気になった時に備えて入るよう言われて、23歳頃から医療保険やがん保険を契約していました。
月々の必要経費としてあまり疑問を持たずに保険料を払い続けてきましたが、いざ病気になった時、
保険はどれほど役に立ったのか、検証してみました。
2015年5月からかけていた保険の契約内容
私は2015年5月に「ほけんの窓口」で相談して保険の見直しを行い、医療保険とがん保険をメットライフ生命で契約することにしました。
メットライフ生命にしたのは外資系で比較的保険料が安かったからです。
契約内容は以下の通りです。
【新終身医療保険】
月額保険料 2,614円
主な契約内容
・新終身医療保険60日型 入院日額 5,000円
・終身手術総合保障特約(入院中に所定の手術を受けた時、1回につき10万円)
※外来の場合25,000円
・先進医療給付特約
・三大疾病保険料払込免除特約
【終身がん治療保険】
月額保険料 2,006円
主な契約内容
・終身がん治療保険 50万円(上皮内新生物の場合25万円)
※所定の手術、放射線治療、抗がん剤治療を受けたとき
・終身がん診断給付特約 50万円(上皮内新生物の場合25万円)
※初めて悪性新生物(がん)と診断確定されたとき(1回のみ)
上皮内新生物の場合は2年に1回を限度として支払事由に該当するたびに請求可能
・終身ホルモン剤治療給付特約
・終身がん保険料払込免除特約
※1 上記は契約時のプラン内容であり、現在は内容等が変更になっている可能性があります
※2 給付金の支払い対象となった契約内容についてのみ詳細を記載してあります
結局、貰えた保険金っていくらだったの?
今まで支払った保険料と相殺してお得だったの?
かかった費用と受け取った給付金の総額
【かかった費用】
支払った医療費等は診断書代等も入れて総額17万271円でした。
詳細については過去の記事を参照してみてください。
【受け取った給付金】
保険の種類 | 給付金内容 | 金 額 | 備 考 |
新終身医療保険 | 疾病入院給付 | 25,000円 | 5,000円×入院日数5日 |
新終身医療保険 | 手術給付 | 10万円 | |
終身がん治療保険 | がん治療給付 | 50万円 | |
終身がん治療保険 | 診断給付 | 50万円 | |
合計 | 112万5,000円 |
合計112万5,000円の給付金を受け取りました。
かかった費用を差し引きすると、
112万5,000円−17万271円=95万4,729円でした。
更に今まで支払った保険料を差し引きします。
月額保険料(2,614円+2,006円)×支払い月数 70月=32万3,400円
95万4,729円− 32万3,400円=63万1,329円
保険料だけで言えば63万円以上のプラスになりました。
民間保険の給付金以外にも社会保険からの給付金を受け取っていますので、それもプラスします。
社会保険から後日支払われた金額は7万9,500円でした。
最終的に71万829円のプラスです。
保険は得か損か? 私の場合
私の場合は結果的に大幅なプラスになりました。
更に保険料払込免除特約のおかげで今後は保険料を支払わずに一生涯保障を受けられることになりました。これは本当にありがたいです。
しかしここで注目すべきは実際に支払った費用の真実です。
かかった費用は17万円を超えましたが、社会保険からこんなに給付金が出ることは知りませんでした。
かかった費用と社会保険からの給付金を相殺すると、
17万271円−7万9,500円=6万2,229円です。
がんの手術で5日入院し、差額ベッド代を支払っても最終的にはこれだけの出費だったのです。
個室を希望しなければ1万円に満たない金額になります。
今まで32万円以上保険金を払い続けていましたが、実際にかかった金額の少なさに驚きです。
私はがんの診断を受けたとき、まず思ったのが「がん保険に入っていてよかった」ということでした。
それは治療にかかる医療費の見通しがついていなかったためです。
公的保険(健康保険と社会保険)の仕組みや使える制度、給付内容等をあらかじめ把握しておくと、
自分に民間の医療保険やがん保険が必要なのかということや、適切な保障内容について考えられるようになります。
保険金を支払う期間が長くなればなるほど、最終的には保険会社に支払った金額の方が多くなるケースが増えると思います。
安心を買うことに必要以上にたくさんのお金を払うことのないようにしたいですね。
とは言え、いつ病気になるか、進行度がどのくらいで発見されるかは誰にも分かりませんし、
加入している健康保険の種類や社会保険加入の有無により、どの程度まで医療費がカバーできるかというのは人によります。
社会保険料を支払っている会社員なのか、自営業やフリーランス、パートなのかによって必要な保障が大分変わってきますよね。
これは個人的な意見ですが、保険をかけるなら手厚い保証は必要ないと思いますが、保険料払込免除特約はつけた方がいいのではないかと思います。
これがあることで再発した時の医療費の心配をしなくて済みます。
以上私の経験が少しでもみなさんの参考になれば幸いです。
今回はこの辺で。ご覧いただきありがとうございました。